いつもご支援有難うございます。
下記のスケジュールにてSNN生産者交流会開催のご案内を申し上げます。
今回は小松崎将一教授 (茨城大学農学部)、嶺田拓也氏(農研機構 農村工学研究所)の講演に始まり、平成25年2月に開始した有機農業技術会議の先生方による秀明自然農法調査研究プロジェクトの報告を受けて、3つの分散会にて技術会議の先生方をコメンテーターとしてディスカッションを行います。
その後の専門部会では、土づくりに始まり栽培から加工に至るまでのそれぞれの技術的な課題解決に向けて専門の先生方の助言をいただきながら深めていきたいと思います。
SNN生産者の皆様を始め、秀明自然農法の活動に興味のある方の参加をお待ちしております。
<記>
◎日 時:平成26年2月10日 17:15~予定
11日 8:30~15:00 予定
◎場 所:琵琶湖グランドホテル (最寄り駅:JRおごと温泉駅 無料送迎バス5分)
滋賀県大津市雄琴6-5-1 TEL:(077)579-2111
【平成26年2月10~11日スケジュール】
■2月10日
★17:15~
講演(1)小松崎将一氏
★18:30~19:30
講演(2)嶺田拓也氏
★19:30~21:00
夕食懇親会
■2月11日
★8:45~
第1セッション:平成25年度調査結果全体報告
中島紀一氏
★9:00~10:00
第2セッション:
平成25年度調査結果個別報告
関東:中島紀一氏、明峯哲夫氏、涌井義郎氏
関西:三浦和彦氏、小池恒男氏、奥田信夫氏
★10:15~12:00
第3セッション:分散会
1班:中島紀一氏
2班:明峯哲夫氏
3班:三浦和彦氏
★12:00 昼食
★13:00~13:45
専門部会①
1:自家採種、ナスの母本選抜:涌井義郎氏
2:堆肥作り・土づくり等:三浦和彦氏
3:田んぼから畑への転換技術:中島紀一氏
4:畑作技術:明峯哲夫氏
5:青年:奥田信夫氏
6:果樹の栽培技術:澤登早苗氏
7:水田:小池恒男氏 嶺田拓也氏
★13:55~14:40
専門部会②
1:自家採種、ナスの母本選抜:涌井義郎氏
2:堆肥作り・土づくり等:三浦和彦氏
3:田んぼから畑への転換技術:中島紀一氏
4:畑作技術:明峯哲夫氏
5:営農加工:奥田信夫氏
6:茶の栽培技術
7:果樹の栽培技術:澤登早苗氏
8:水田:小池恒男氏 嶺田拓也氏
14:50~15:00
まとめ 閉会挨拶
◎講演者・講師の方々のプロフィール
■小松崎 将一 氏 (講演者)
茨城県笠間市出身,博士(農学)
茨城大学農学部農業工学科卒業後、茨城県農地部、茨城大学農学部附属農場助手、
文部科学省研究員(筑波大学)、ノースカロライナ州立大学客員准教授を経て、
現在茨城大学農学部附属FSセンター教授
専門は農作業学・農業環境工学
農耕地の持続的利用にむけた耕地生態系の最適管理システムについて,その管理手法の開発と評価、ならびに確立された技術の農家への普及を行っている。
現在,耕うん方法とカバークロップ作付との組み合わせによる耕地内循環システムの研究を実施。そこでは,カバ-クロップが吸収した有機物が耕地生態系へ供給される中で,とくに窒素と炭素に注目し,栽培期間中のダイナミックな変化を農作業技術と関連付けて検討している。
<受賞歴>
平成9年度 日本農作業学会学術奨励賞受賞
平成19年度 日本農作業学会学術賞受賞
<主な著書・論文>
「持続的農業システム管理学」(農林統計協会)
「Soil management practices for sustainable agro-ecosystems」(Sustainability Science, 2:103-120,2007)
「不耕起栽培で土の中の“生き物”が増えて土が柔らかくなる! 」(現代農業,2013年3月号)
■嶺田 拓也 氏 (講演者)
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所 農村基盤研究領域
岡山大学大学院博士課程 修了
専門は農業生態学、雑草学。「雑草」と呼ばれている植物とどのようにつきあっていくかをテーマに、生態学、農学、環境科学からアプローチしている。とくに近年は「農家による田んぼの草花調査」に関する手法の開発や草花を用いた環境評価や指標について研究している。
3年前より秀明自然農法水田の植物調査に携わり,多くの水田で絶滅危惧種を含む多様な植生を確認し,秀明自然農法がもたらす植生の豊かさについて検証を行っている。
■中島 紀一 氏
茨城大学名誉教授
NPO法人有機農業技術会議 事務局長
東京教育大学農学部卒業。鯉淵学園教授などを経て、2001年から12年まで茨城大学農学部教授。
専門は総合農学、農業技術論。日本有機農業学会の設立に参画し、2004年から09年まで会長を務めた。
有機農業推進法制定に先立って「農を変えたい!全国運動」を提唱し、その代表も務めた。
主著=『食べものと農業はおカネだけでは測れない』(コモンズ、2004年)、『地域と響き合う農学教育の新展開』(編、筑波書房、2008年)、『有機農業の技術と考え方』(共編著、コモンズ、2010年)、『有機農業政策と農の再生』(コモンズ、2011年)、『有機農業の技術とは何か』(農山漁村文化協会、2013年)など。
■明峯 哲夫 氏
農業生物学研究室主宰、NPO法人有機農業技術会議 代表理事
北海道大学農学部卒業、同大学院農学研究科博士課程中途退学。
専攻は農業生物学(植物生理学)。
1970年代初頭から「たまごの会」「やぼ耕作団」など都市住民による自給農場運動に参加しながら、人間と自然、人間と生物との関係について論究を重ねてきた。
現在は多くの仲間と共に有機農業技術の理論化・体系化の作業に取り組んでいる。
主著=『やぼ耕作団』(風濤社、1985年)、『ぼく達は、なぜ街で耕すか』(風濤社、1990年)、『都市の再生と農の力』(学陽書房、1992年)、『街人たちの楽農宣言』(共編著、コモンズ、1996年)、『有機農業の技術と考え方』(共著、コモンズ、2010年)、『脱原発社会を創る30人の提言』(共著、コモンズ、2011年)、『原発事故と農の復興』(共著、コモンズ、2013年)など。
■三浦 和彦 氏
NPO法人有機農業技術会議 副代表、
NPO法人 グレインズ・イニシアティブ副理事長、
㈱オルター顧問(安全な食べ物ネットワーク)、
大阪大谷大学 生物学非常勤講師。
北海道大学大学院農学研究課修士課程修了(植物病理学、土壌微生物学専攻)。
IRRI(国際稲研究所)客員研究員、「たまごの会」創設などを経て、大阪大谷大学非常勤講師(生物学)。
著書: 生涯百姓(共著) 、私たちの川竹野川(共著) 、
訳書: アニマルマシーン(共訳・監修) 、トラを守ろう(監修)
■小池 恒男 氏
滋賀県立大学名誉教授
「農を変えたい!近江の会」顧問
京都大学大学院修士課程農学研究科専攻 農政学修了(1967年3月)
学位 農学博士(農業経済学)
職歴 1988年4月 滋賀県立短期大学教授
1995年4月 滋賀県立大学環境科学部兼任教授
2007年 滋賀県立大学環境科学部を定年退職。
2007年 滋賀県立大学名誉教授
2007年5月(社)農業開発研修センター副会長理事に就任
2011年6月 同 会長理事に就任、現在に至る。
専門分野 農業経済学
担当科目 比較農業経済学、比較農業経営学、専門外書講義、資源循環経済学演習
■奥田 信夫
愛農学園農業高等学校(一期生)、明治大学、京都大学大学院卒業。明治大学農学部講師、愛農学園農業高等学校で教諭、農場長、教頭、校長を歴任し、一貫して有機農業の指導、食農、環境教育に携わる。
在職中同校の有機農業教育、食農教育、後継者育成のための教育が評価されて、2005年朝日新聞の「明日への環境賞」2007年「日本環境経営大賞・創造賞」2011年「フードアクション・ニッポンアワード大賞」等受賞。
現在は50アールの田畑を耕しながら、味噌、醤油工房、「有機野菜のつくり方教室」を開いたり、就農希望者の相談にのるなど過疎地で農業に従事している。
■涌井 義郎 氏
NPOあしたを拓く有機農業塾代表理事
技術士(農業部門)
NPO有機農業推進協会理事
有機農産物普及・堆肥化推進協会顧問
技術士事務所「有機農業の技研究所」主宰
鯉淵学園農業栄養専門学校に30年余の勤務において、
主に野菜の栽培技術科目を担当。
1995年ころから有機農業の技術について研究、1999年から教科目「有機農法論」を開講。
学生用テキスト「解説日本の有機農法」(2008)、舘野廣幸氏と共著。
2011年、鯉淵学園農業栄養専門学校を退職し、あした有機農園を開設。
多品目有機栽培の農業経営を行いつつ、NPO法人として各種研修事業を行っている。
■澤登 早苗 氏
東京農工大学農学部卒業 NZ マッセイ大学大学院、東京農工大学大学院連合農学研究科修了(農学博士) 恵泉女学園大学 人間社会学部 社会園芸学科 教授
日本有機農業学会 会長、NPO法人有機農業技術会議 監事、やまなし有機農業連絡会議代表、農林水産省 政策評価委員会委員(2009/02~2011/02)などを努める。著書に、本来農業宣言 (共著) (2009/09 )、教育農場の四季 (単著) (2005/04 )などがある。大学では、有機農業を介した人づくり、コミュニティー形成を中心に、実家では有機果樹栽培の実践・研究に励んでいる。
【問い合わせ先】
NPO法人 秀明自然農法ネットワーク
滋賀県甲賀市信楽町田代316
TEL 0748-82-7855
mailto: snn@snn.or.jp